認知症になったから老人ホームに入る前に、ということで一時的に家に来た祖母。祖母宛のクリスマスカードには、ハンナという人から「I may forgive you.」と書かれていた。戦中を日本で生き延びたハンナと祖母は親友だったらしいが、かつての彼女たちに何があったのか。
読み始めたら引き込まれてしまって最後まで一気に読了。最近、こういう昔の時代と現代とをいったりきたりする物語が多いような気がするけれど、やはり昔の方が空気が濃密。ひとつのミスが危険だったりするからかも。しかし、今回は現代が2011年3月。何が信じられるのかわからない空気が、いっそう彼らを過去へ結びつけるというのがよくわかる。
読書状況:読み終わった
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読了
- 感想投稿日 : 2018年11月30日
- 読了日 : 2013年1月26日
- 本棚登録日 : 2018年10月12日
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