出世花 (祥伝社文庫) (祥伝社文庫 た 28-1)

著者 :
  • 祥伝社 (2008年6月12日発売)
4.10
  • (124)
  • (164)
  • (80)
  • (4)
  • (0)
本棚登録 : 775
感想 : 144
5

死人を湯灌する寺にある事情から預けられた少女が成長していき、自らの道を選んでいく姿が描かれています。湯灌とは、死んだ人の死後硬直を解き、綺麗な姿として棺桶にいれる作業のこと。
これは江戸時代の「おくりびと」ですね。死んだ人のそれぞれの残した思いを感じ取る感受性を持った女性があますところなく描かれています。シリーズ短編集となっているので、ミステリっぽい作品もありますが、どちらかというと、女性だけではなく、ひとが生きていくという話。よかったです。おすすめ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 読了
感想投稿日 : 2018年12月15日
読了日 : 2010年1月13日
本棚登録日 : 2018年10月12日

みんなの感想をみる

ツイートする