第一部から十三年後。愛する人を失い、その代わりに望みもしない力を得たヴァニエルは、<使者>として国のためにその力を力の限り使っていた。疲れ果てたヴァニエルは休暇のため、故郷へ向かうが、そこはそこで、また気苦労が絶えない人たちがたっくさんで……。
おーまーえーはーサードかー、というくらいこの世界の神は容赦ないなー……。ラストで「選択した」ヴァニエルの道といったら……いくら<使者>だってそりゃ持たないよ~。読んでいれば面白いし、ヴァニエルの傲岸さも第二部には抑え目になって、(つかへろへろでそれどころではない)読みやすくなったってのに、彼の道は容赦なさすぎ。まあ、第三部で出てくるらしいけど……みんな彼が好きなのに、(つか「あの」父親までも改心するとはおっどろきさ!)彼は全く心安らがないって、そんな一方通行ありかい……。面白かっただけにむなしい。ところで、サヴィル様が大活躍していたのがとっても嬉しいです。このストーリーだと、ヴァニエル以外は生き残れば万々歳っぽいっすね(笑)。
読書状況:読み終わった
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読了
- 感想投稿日 : 2018年11月5日
- 読了日 : 2011年1月7日
- 本棚登録日 : 2018年10月12日
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