新 失敗学 正解をつくる技術

著者 :
  • 講談社 (2022年5月18日発売)
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Audibleにて。買お。買った。

VUCA時代とは、
「先行きが不透明で将来の予測が困難な状態」を意味する言葉です。 予測困難なこの時代を企業が生き抜くには情報収集能力、思考力、行動力のスキルは必須であり、それをビジネスに活かすためにはOODAループなどのフレームワークの活用が有効。
v:volatility変動性
u:uncertainty不確実性
c:complexity複雑性
a:Ambiguity曖昧性

本質安全という概念は、
機械類が故障しても人間が間違えても、危害が人間に及ぶのを防 ぐことに関連した安全確保の考え方の一つである。 本質安全とは、素朴に考えれば、人間に危害を及ぼす危険の源(危険源と呼ぶ)をはじ めからなくしてしまうという考え方である。

経験上の失敗とそれに基づく対策(変化させたあとの結果)は、文章化されず暗黙知であることが多い。ミスの背後に暗黙知あり。

「求める価値を見失った30年。国を上げての列強国に追いつけという価値は終りを迎えた」→理想化対象の不在につながった30年だな。

「ある時代、地域において自明なことは明文化されない。それがそのまま伝わってしまうことがある」→アメリカの竜巻対策が日本の津波対策で仇になった話は核心を得ている。

安心と安全は違う。
→一時の感情(安心)に基づいてのみ行動を決定すると、結果的にデメリットのほうが大きくなってしまうことがある。

シリコンバレー式の投資が実践されない=千三の考え方が理解されない。
→「男たちへ」第49章あなたはパトロンなれますか?に書いてあったことと同じか。
「あなたはすばらしい、という一言を言っただけで、あとは定期的にしろ一時にどんとくれるにしろ、お金をくれるだけなのが、ほんとうをいうと、最も理想的なパトロン像なのである。なにしろ、お金を与えるということ自体が、立派な賭なのだから。となると、お金の与え方が問題になってくるが…」p376

*危険マップの作成*
「コンセプト、実現手段、ビジネスモデル」:この順序が崩れる場合、考えきれていない場合、必ず失敗する。
→ これをやろう。該当ページに図あり。

メンターの役割
失敗・成功体験を伝えて思考を促すこと。
→体験談には力がある。自助グループのそれと一緒。他者の体験談に触発されて新たな発想(対処法)を思いつくような脳の機構を我々人間は持っているのではないか?

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 失敗
感想投稿日 : 2024年4月27日
読了日 : 2024年4月27日
本棚登録日 : 2024年4月27日

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