山田風太郎コレクション 2

著者 :
  • 出版芸術社 (2001年9月1日発売)
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本棚登録 : 25
感想 : 3
4

伊賀にまだ忍法がなく、柳生にもまだ剣法がなかった室町時代が舞台。
冒頭の交合合戦、南朝同士の複雑な暗闘(中条兵庫頭・大塔衆・柳生 対 世阿弥・菊水党・伊賀)など少々詰め込み過多な印象もあるが、著者の「出来がよろしくない」という評価はさすがに厳しすぎると思う。
剣の腕前もすさまじく「死人剣の占い」もチートな牢姫が魅力的だった。
射精量(数)は忍法帖随一。
単行本の啓子夫人のあとがき(著者他界直後)の「気が短くてカンシャク玉を爆発させることもありましたが〜夫の気分を鎮めて書きやすくしてあげるのが自分の役目と信じて〜」が妙にじわじわきた。わざわざ書いてしまうくらいにはひどかったのかしらん。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2021年3月22日
読了日 : 2021年3月21日
本棚登録日 : 2021年2月15日

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