愛と狂瀾のメリークリスマス なぜ異教徒の祭典が日本化したのか (講談社現代新書)

著者 :
  • 講談社 (2017年10月18日発売)
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本棚登録 : 135
感想 : 17
5

2023/12/14
日本とキリスト教の関わり方の歴史から、日本におけるクリスマスの形の変遷について考察した本で、内容がとても興味深く面白いと思いました。
安土桃山時代のキリスト教宣教師による布教に対する日本のスタンスや、その先の時代における為政者とキリスト教との関わり方の変化の理由、クリスマスが現代のように「恋人と過ごす日」のような雰囲気に形作られるまでの変化が、とてもわかりやすくまとめられていてとても歴史の考察本だけどそれほど硬くもなく読みやすかったです。
所々に入る著者のツッコミのような部分も、確かにそう思うよなーと言う気持ちととても重なるものが多く、端的ですが的を射た表現で各章が構成されているように感じます。
クリスマスについて考察してみたい人にはとてもおすすめですし、これまでの時代の変化も読み取れる面白い一冊です。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年12月15日
読了日 : 2023年12月15日
本棚登録日 : 2023年12月15日

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