時は1997年3月17日夕刻。東京根津の路地裏にひっそりとたたずむ古旅館の一室にて、伝奇&ホラー小説の第一線で活躍中の作家八名と製作スタッフによる「百物語」が催された。
古式ゆかしい儀式に則って「結界」を張り、外界との「通路」となりそうなものは全て排除し、それでも不安を抱く者は各々「お守り」の類を携行し、夜会の幕は開かれた。
この本は、その「百物語」怪談会の模様をなるべく忠実に再現した、記録物語である――。
いやー、面白かったです。有名度「AAA+」級の怪談から初めて目にする世にも奇妙な話まで、バラエティに富んでいて最後まで飽きさせませんでした。
特に各章の扉に書かれている、夜会の最中に起きた様々な出来事は、軽はずみに「百物語」をしてはいけない、と思わせるほどです。
これを読んでますます、「百物語」を開きたい、と思う人は、なかなかの猛者ですな。
私は誘われても絶対参加しないぞ。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
本#910:怪談
- 感想投稿日 : 2012年3月4日
- 読了日 : 2012年3月4日
- 本棚登録日 : 2012年3月4日
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