のろのろ歩け

著者 :
  • 文藝春秋 (2012年9月27日発売)
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本棚登録 : 323
感想 : 59
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北京と上海と台湾を舞台にしたアラフォー女性の物語です。

☆北京の春の白い服
ザイチェンはシー・ユー・アゲイン。「マンマン・ゾウはのろのろ歩け。」という挨拶が心に残りました。中国の人はいい加減、北京はダサい・・・というイメージがあり、そう見ていたファッション雑誌担当のキャリアウーマン夏美。次第に北京が本質が見れるようになっていきます。読みながら、これってエッセイ?って何度も惑わされました。

☆時間の向こうの一週間
多忙を極める駐在員を旦那に持つ妻が上海で家さがしを奮闘しながら、満更でもない上海生活を送っていきます。順応性高っ^^;。天国の様だという雲南省の地が気になります。

☆天燈幸福
台湾で亡き母がお世話になった3人のおじさんを訪ねる美雨。北京から郊外へのローカル線の旅。優しい台湾人にまた触れ合いたくなりました。

予想通り、旅立ちたくなる中編集でした。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2013年9月1日
読了日 : 2013年8月31日
本棚登録日 : 2013年9月1日

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