無花果の実のなるころに

著者 :
  • 東京創元社 (2011年2月24日発売)
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本棚登録 : 477
感想 : 100
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舞台は神楽坂。
元芸者さんのお蔦さんと、その孫の望くんを中心としたミステリー。

この孫の望くんがね、本当に素直ないい子で、おまけに料理上手!
お蔦さんは粋でキップがよくて、しゃんとした立ち姿が目に浮かびます。

おばあちゃんというと孫には甘々というイメージがあるけれど、
お蔦さんは違うんですよね。
大人の考えを押し付けたりしないで、望くんに判断させるところがいい。
この二人の絶対の信頼関係がとても素敵です。

中学生に背負わせるにはあまりに重い問題もあったりしますが、
読んだ後は温かい気持ちにさせてくれます。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: さ行
感想投稿日 : 2015年3月22日
読了日 : -
本棚登録日 : 2015年3月1日

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