非弁護人 (文芸書)

著者 :
  • 徳間書店 (2021年4月30日発売)
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元東京地検の検事の宗光は、法曹界を追われ裏の世界の「非弁護人」として生きている。
ある日、たまたま知り合ったパキスタン人の少年マリクから頼まれて、行方不明の同級生アン・ソユンを捜すことになる。
すると、様々な人が行方不明になり、それが社会の中で見過ごされている事件であることに気付き、謎を追い始める。
前半は、なかなか宗光に感情移入できないので受け入れにくかったが、後半は引き込まれた。
無関心、偏見、不寛容。現代の社会問題を、裏の世界側から描いた作品で面白かった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2021年12月31日
読了日 : 2021年12月31日
本棚登録日 : 2021年12月31日

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