オープニングで、近隣住人の飼い犬をダストシュートに入れるシーンで思わず笑ってしまった。
このヒト(ジャック・ニコルソン演じるメルヴィンね)めちゃくちゃじゃん!まさかのシャイニングを彷彿とさせる…ポップな演出か!?ていうのは考えすぎでした。
いや、病的な神経症的な演出がすばらしい。このシーンがあって後半どんどんイイ人に見えてくるんだからすごい。
毒舌家で潔癖症、自己中心的なイヤな男・メルヴィン。よく行くダイナーのキャロルにだけは素直になれる。
同じフロアーに住んでいる画家・サイモンが強盗に遭い、犬を預かることに。そしてメルヴィンは、サイモンが借金のために実家の両親に会いに行く旅の運転手を引き受ける。その旅にキャロルを誘うのだが…
いや~もうメルヴィンのいやなヤツっぷりがすごい。
ゲイのサイモンにもうすごくストレートに「お前のおホモだちは…」なんて言ったりするんだけど、メルヴィンだからもうしょうがないね~的に思える不思議さ。変人ぶりがここまでくるともう「しょうがないんだから」的に見せるすごさはジャック・ニコルソンだからか!?
イヤなやつを通り過ぎて「あ~あ~」的に見ることができるのは俳優力か!?
イイ話なんだろうけど…
思わず「キャロル~この人と付き合うのはやめとけ!」と言いたくなった。
ということも含めて…キャロルのママの言葉が深い!
「そんな(理想の)男性はどこにもいないわ!」
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2021年1月2日
- 読了日 : 2021年1月2日
- 本棚登録日 : 2021年1月2日
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