グループ・コーチング入門

著者 :
  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版 (2007年7月1日発売)
3.16
  • (5)
  • (8)
  • (30)
  • (4)
  • (3)
本棚登録 : 167
感想 : 19
1

・「信」「認」「任」をもって接することが大事。大いなる可能性があると「信じ」、美点を積極的に探し出して「認め」、実力にフィットした目標を定めて「任せる」。また、対話の最中は傾聴、質問、承認を基本姿勢の中でも特に傾聴は重要なスキル。環境を整え、キャッチャーミットを準備し、繰り返し相槌を入れ、結論を急がず、心を込める「かきくけこ」を心がけること。

・意見が出なくなったときには「答えやすい質問」へと切り替えるのが最良の方法。

・メンバー間で対立が起こったときは、何よりも休憩が大事。

・一人が話し始めて止まらなくなったときには、語り続ける相手を上手に制してほかの人に発言させることで解決する。

・一人だけ沈黙しているメンバーがいるときは「承認」のメッセージを送るか、「今までのところのまとめを説明してくれる?」と要約するのもひとつの方法。

・盛り上がり過剰で収拾つかないとき、「今出た話の中で、すぐに実行できることに絞って考えていこう と、内容を絞り込ませるための質問を送る。ターゲットを絞り、より具体的・現実的な方向へと目を向けることで膨らんだエネルギーに方向性が生まれる。

・論点がずれたとき、会議の目的をあらためて確認し、原点回帰をはかることが大切。迷走してるときは「目的地」と「現在地」を知らせること。この2つがわかれば、道が見えてくる。また、迷走中の話を「ずれている」とネガティブに言わないことも大事。「今、いろいろ面白い意見が出たから、今日のセッションの本筋に絞って、もう一度考えてみよう」とまとめ、気持ちよく流れを変えるとよい。

・全員手詰まりで頭を抱えてしまったとき、上司自身が「困った」と言うのも共感・連帯感が生まれる場合がある。困ったと口に出すことで、その感情をあらためて見直し、理性で対応することも可能。理性が戻ると方法も見つかるもの。

・感想と同時に目標表明も大事。「〜を学んだ」は自然と「だからこそ、今後はこうしたい」という行動宣言につながる。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2017年3月6日
読了日 : 2017年3月6日
本棚登録日 : 2017年3月6日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする