いっちばん しゃばけシリーズ 7 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (2010年11月29日発売)
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シリーズ7作目。5編の短編集。友達である栄吉は他店に修行へ、兄・松之助も長崎屋を出る。若旦那はなかなか長崎屋から出られないが、彼は彼で少しずつ成長していく。見守る2人の手代の眼差しは暖かい。本作は長崎屋に所縁のある妖も人間もたくさん出てきて騒がしくも楽しい。特に『いっちばん』『天狗の使い魔』が面白い。新参の狐に嫉妬し疎む狛犬、友である管狐に会いたい天狗がお気に入り。ほっこりした。『餡子は甘いか』では全く菓子の才がない栄吉の努力話。まだまだ苦労しそうだが、芯があるなら通すのみ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2022年3月2日
読了日 : 2022年3月2日
本棚登録日 : 2022年3月2日

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