『AKIRA』の大友克洋だし、『パプリカ』の今敏だし、『魔女の宅急便』の森本晃司だし、『攻殻機動隊』の岡村天斎だし、音楽は菅野よう子や石野卓球らだし、と刺さる人には刺さる天才たちの競演によるオムニバスアニメーションです。
スペースオペラの物語は、SFに対する変態的なまでの執着とオペラを冠するだけある重厚な物語で、凝縮された複雑怪奇な世界に対して、ラストの開放感はある種の恐怖感を残す、精神的なジェットコースターを味わえます。
その次に、面白SF物語は、物語は破綻していますが、そこをツッコむことなくただただ変態的に細部までこだわった作画と飄々とした物語を楽しむのが良いです。
ラストは大友克洋本人による短編物語で、当時のCMにはよく使われていた気がします。こちらも独特すぎる世界観ですし、ショートショートであっという間に終わるので、評価は分かれそうですが、その短い時間に変態的に濃縮された作画や思想はスルメの様に噛めば噛むほどという物語になっています。
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- 感想投稿日 : 2023年10月29日
- 読了日 : 2023年10月29日
- 本棚登録日 : 2023年10月29日
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