しばらく気がつかなかったけど作者はターシャ・テューダーだった。自然に囲まれ昔風の暮らしをしてて話題になってた人、くらいの認識しかなかった。絵本作家なんだ。
Corgivilleという、犬のコーギーばかりが多く暮らす町が舞台の絵本。近所をいつも散歩しているコーギーが可愛すぎてそれ以来コーギーが大好きになった自分には夢のような設定ではある。
とはいえ率直に言ってこのお話、あまり面白くないのだ。準備をへて町で祭りが開催されるまでを描いているのだが、強いて言えば細かなところまで描きこまれている絵を見るのは楽しい。
この町にはコーギーのほか、うさぎやきつねなども暮らしているのだけれど、なぜかboggartというハリーポッターにも出てくる妖怪(妖精?)がいるのが気になってしかたがなかった。
他にも思い出してきた。町のお祭りではヤギのレースが開催される。が、なぜか他の動物たちは口をきくのに、ヤギだけが口をきけず、荷車につながれ走らされるグロテスクさ。これも気になったことのひとつ。
最後に、祭りの夜に花火があがるとき、夜のなかにアメリカ合衆国の国旗が浮かび上がる。これにもギョッとさせられ、なんだかハシゴを外されたような気持ちになった。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
絵本
- 感想投稿日 : 2022年3月18日
- 読了日 : 2022年3月18日
- 本棚登録日 : 2022年3月18日
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