抽象の力 (近代芸術の解析)

著者 :
  • 亜紀書房 (2018年11月23日発売)
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本棚登録 : 407
感想 : 13
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何より、熊谷守一を神秘化した、超俗な仙人的イメージが、がらりと一新、180度回転するのが驚き。本書にならって世界的な抽象表現の文脈に置き直してみると、熊谷守一がいかに理論的(それは同時代人たちにとっては周知の事実だったらしい)で、方法的だったかがわかる。実作者である著者だからこそ、ようやく本書にあるような達成がなされたわけで、私たち(ひょっとして私だけ?)が日頃いかに雑な思考をしているかが痛いほどわかる内容になっている。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 美術・デザイン
感想投稿日 : 2018年12月29日
読了日 : 2019年1月4日
本棚登録日 : 2018年12月19日

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