上半身と下半身がまっぷたつだとずっと思い込んでいたら、じっさいは、縦にまっぷたつの子爵だった。
子爵は善と悪の部分に、まっぷたつに引き裂かれるわけだけれど、善の半分が必ずしも善い者じゃないのが面白い。いわばありがた迷惑。
善悪両方併せ持ってようやくもとの子爵になりました、という結末がカルヴィーノらしい。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説・詩
- 感想投稿日 : 2012年1月29日
- 読了日 : 2012年1月29日
- 本棚登録日 : 2012年1月16日
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