ベルリン映画祭で賞をとったそうな。
18歳で感化院か何かに服役中の少年が主人公。出所間近に、これまで8年もイタリアに居て音信が途絶えていた母親が帰ってくる。しかも弟をイタリアに連れ帰るつもりだという話を面会の時に耳にし、少年の心はそよぎ始める。
多感な少年の独りよがりがとある事件を引き起こす。向こう見ずではあるけれど、どこか少年は冷めていて、とあるささやかな願望を叶えたあと、彼はまた元の感化院へと戻って行く。ストーリーにはあまり共感できなかったけれど、
ひとつとても美しいシーンがあった。歳の近いインターンの娘を人質にとって立てこもった主人公が、部屋の隅(画面の左隅)にうずくまっている。画面は部屋の内部から窓を捉えていて、窓枠の隅に、外にいる看守の姿が小さく映っていた。劇的な場面でこの非劇的な映像がいちばん印象に残っている。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
DVD
- 感想投稿日 : 2013年8月25日
- 読了日 : 2013年8月25日
- 本棚登録日 : 2013年8月25日
みんなの感想をみる