NHKの朝の連続ドラマ、とと姉ちゃん、が、今週は丁度終戦後に入った事もあり、この自由学校が書かれた昭和25年の空気がテレビとは別の次元で視覚的に捉える事ができ、今回も堪能させてもらった。
全集を1巻から順番に読んできているが、この自由学校もドロドロとした人間社会の光と闇に引き込まれつつも読後はある種の爽快感を覚え、この作家の絶妙さに今回も脱帽です。
今回の気にいったセンテンスの一つ。
「外へ出ると、有名な多弁家となるくせに、家では、いつも、ムッツリしたろうじんである。そして、食事の時にも、アグラをかかない。といって、べつに、威儀をつくろってるわけでもなく、すべての変人がそうであるように、彼もまた、根は生真面目な男だからである。」
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2016年7月6日
- 読了日 : 2016年7月6日
- 本棚登録日 : 2016年6月2日
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