新・日本の階級社会 (講談社現代新書)

著者 :
  • 講談社 (2018年1月18日発売)
3.18
  • (18)
  • (28)
  • (62)
  • (17)
  • (11)
本棚登録 : 816
感想 : 71
3

あなたは格差を認めますか?

明治時代になって、親の職業や身分を受け継がなくてよくなり、そうして生まれたのが、立身出世、モラトリアムだと、現代文の先生が教えてくれた。今、階級は固定化し、格差は広がるばかりだ。本当に?
筆者は収入や意識調査を用いて、格差の問題、格差是正になぜ動けないか、政治の問題を語っている。階級や格差について、またそこに属する人の思想について、思いこんでいることも多かった。自分はどこに属し、何を求めているのか。せめて、多くの人が幸せに生きてほしいとは思うけれど、万人が一致して求める政策は難しい。
富める者が自分の持ち物を分け与える痛みを受け入れられるか、貧しい者が努力すれば上に行ける希望を持てるか。現状を変えることに憶病になってはいけない。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 361: 社会学
感想投稿日 : 2018年6月25日
読了日 : 2018年6月18日
本棚登録日 : 2018年6月25日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする