今はまだ人生の本番前。
穂村弘は繊細に生まれすぎたのかもしれない。世界についていけなくて戸惑う日々をユーモラスに描いたエッセイ。そのズレがきっと歌になる。定型の処理が出来なかったり、あだ名に守られていなかったり、素敵側へ行けなかったり、みえないスタンプがたまったり、いっかげんある人が怖かったり。自分にもうっすら覚えがあるような、自意識過剰の日々。いつか始まるはずの人生の本番は、いつまで待っても始まらなくて。「本当はちがう」と言ってられない、とっくに始まっている日々に気付いて、格闘する日々。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
914: 評論. エッセイ. 随筆
- 感想投稿日 : 2017年11月5日
- 読了日 : 2017年11月5日
- 本棚登録日 : 2017年11月5日
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