当たり前を、追求しろ。
社会学とは何か、なかなか難しい。大学で教鞭をとる著者が噛み砕いていく。高校生から大学一年生あたりが想定している読者だろうか。第1章は、社会学史の講義でちょっと難しいかもしれない。けれど、その学問の流れを知ると、その後の具体的な学問が頭で整理しやすい。
第2章からは、様々な考えるヒントを語っていく。学校、スマホ、ジェンダー、障がい者、環境、政治。自分自身の問題から、どのように他者の姿に気づき、考えていくのか。「わたし」と違う他者と、どのように生きていくのか。きっと誰にでも社会学の種がまかれている。社会学というのはとても懐の広い学問だ。
社会学科を志望する人だけでなく、もっと広く、大学で学ぼうとする人すべてに読んでもらえたら。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
361: 社会学
- 感想投稿日 : 2019年12月31日
- 読了日 : 2019年12月29日
- 本棚登録日 : 2019年12月31日
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