「今、ここ」から考える社会学 (ちくまプリマー新書 270)

著者 :
  • 筑摩書房 (2017年1月5日発売)
3.70
  • (4)
  • (7)
  • (8)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 163
感想 : 22
4

当たり前を、追求しろ。

社会学とは何か、なかなか難しい。大学で教鞭をとる著者が噛み砕いていく。高校生から大学一年生あたりが想定している読者だろうか。第1章は、社会学史の講義でちょっと難しいかもしれない。けれど、その学問の流れを知ると、その後の具体的な学問が頭で整理しやすい。

第2章からは、様々な考えるヒントを語っていく。学校、スマホ、ジェンダー、障がい者、環境、政治。自分自身の問題から、どのように他者の姿に気づき、考えていくのか。「わたし」と違う他者と、どのように生きていくのか。きっと誰にでも社会学の種がまかれている。社会学というのはとても懐の広い学問だ。

社会学科を志望する人だけでなく、もっと広く、大学で学ぼうとする人すべてに読んでもらえたら。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 361: 社会学
感想投稿日 : 2019年12月31日
読了日 : 2019年12月29日
本棚登録日 : 2019年12月31日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする