高校生の向井広幸の母が亡くなった。
離婚していた母、祖父と二人になるが、父の元で暮らすことになった最後の夏休みに広幸の人生を狂わす出来事が起こる。
好きな女の子、その女の子を好きな男子学生、そして指名手配中の男、戸浦と歌の練習をしていた女の子。
それから、慌ただしく東京へ引っ越していった。
そして、広幸の目の前で好きな女の子が戸浦に殺された。
指名手配中の戸浦に復讐を開始・・・。
視点が向井広幸に興味を持つ藤代俊介になる。
どんな関係があるのか、何があったのかとどんどん読み進む。
藤代の興味の持ち方が希薄だったり、向井の執念が異常なのか、正常なのかも希薄さを感じる。登場人物たち全体に中途半端さが漂っている。
これでもかと言うほど、不幸になっていく登場人物たち、気分を下げたい人にはよいかもしれません。
動機や行動には違和感が否めないが、良しとしよう。
上下二段の長編ではあったが、長さを感じさせない作品でした。
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カテゴリ:
ミステリー
- 感想投稿日 : 2011年10月1日
- 本棚登録日 : 2011年9月9日
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