千里眼 優しい悪魔 下 (角川文庫 ま 26-112)

著者 :
  • 角川グループパブリッシング (2008年9月25日発売)
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本棚登録 : 416
感想 : 31
5

松岡圭祐による千里眼新シリーズ第9弾の下巻。
上巻からダビデの持つ能力の凄さの一端は見えていたが、下巻ではさらに上を行く。まさに、歴史を作っていたと自負する男の物語であり、本作のタイトルである「優しい悪魔」が意味するところも明らかになる。
それにしても、ある側面では悪魔のような所業により人の命を奪うことに躊躇しない男が、こんな一面をも持っているとはと驚かざるを得ないが、それが物語として過去の作品も含めきちんと整合性が取れており、納得がいく筋立てになっていることに、作者の力量を感じる。
それにしても、「中の人などいない」って、、、、面白すぎてつい吹いてしまった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2014年5月1日
読了日 : 2014年4月30日
本棚登録日 : 2014年5月1日

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