松岡圭祐による千里眼新シリーズ第9弾の下巻。
上巻からダビデの持つ能力の凄さの一端は見えていたが、下巻ではさらに上を行く。まさに、歴史を作っていたと自負する男の物語であり、本作のタイトルである「優しい悪魔」が意味するところも明らかになる。
それにしても、ある側面では悪魔のような所業により人の命を奪うことに躊躇しない男が、こんな一面をも持っているとはと驚かざるを得ないが、それが物語として過去の作品も含めきちんと整合性が取れており、納得がいく筋立てになっていることに、作者の力量を感じる。
それにしても、「中の人などいない」って、、、、面白すぎてつい吹いてしまった。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2014年5月1日
- 読了日 : 2014年4月30日
- 本棚登録日 : 2014年5月1日
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