数学が義務教育から外され、ドクター・ピタゴラスのせいで危険な学問ということにされてしまった世界で、ドクター・ピタゴラス率いる「黒い三角定規」に対して天才的な数学力で謎を解いて行く女子中学生・渚の活躍を描くシリーズ第3弾。
本作ではやや難しいネタがストーリーの軸となっていて、実際図を書いて見ないと何のことやらわからないものもあったりして、文字面だけ読んでる身としてはちょっと辛かった。しかし、解決編できちんと図を使って説明されているため、なんとなくわかった気にさせられるあたり、作者の思う壺かもしれない。
それにしても、五稜郭、過去旅行で見たことはあるが、数学的にそんなにも美しい建造物だったとは思いもよらなかった。確かに、日本国内ではかなり珍しい星型の城郭は、それだけでも見る価値はあると思うが、数学的視点を持って見るとまた違った印象を持つもののようだ。本作を読んで、函館旅行に行きたくなってしまった。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2014年1月5日
- 読了日 : 2014年1月1日
- 本棚登録日 : 2014年1月5日
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