伊坂幸太郎さんの作品の登場人物は、実際にいたら面白いけれど、あんまり関わりたくないな、と思う人がしばしば現れる。今回登場する、溝口と岡田も、そんな感じの人たちだ。
でも、小説の中の彼らが何気なくつぶやく言葉が、ものすごく心の奥に届くことがあったりして、だからいいんですよね、と毎回思う。
そんな中、クスッと笑ってしまったのがこの部分。
『問題児とはいったいどういう意味なのか、僕は実はよく分かっていなかった。「問題」児がいるのであれば、「答え」児もいるのではないか、岡田君が問題を出し、別の誰かが答えるのではないか、と発想したほどだ(P136)』
きっと問題児と言われている子は、「答え児」と出会ってしまったら、居心地悪くなるだろうなぁ。
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- 感想投稿日 : 2023年7月23日
- 読了日 : 2023年7月17日
- 本棚登録日 : 2023年7月17日
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