岩田さん 岩田聡はこんなことを話していた。

制作 : ほぼ日刊イトイ新聞 
  • 株式会社ほぼ日 (2019年7月30日発売)
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「あなたは今ハッピーですか?」
岩田さんは、一対一の面談をする際には、必ず最初にこのことを質問されるそうだ。面談とは緊張するもの。まして、上司との面談は用意したことしか話せなくなる人もいるだろう。

人は自分が楽しんでいることを話す時に、気分が良くなり、どんどん話をしたくなる。そこから部下の考え方を読み取っていく。
話しやすくするきっかけを上司が与えることってすごく大切なのだと思う。

この本を読むまでの、岩田さんの印象は、任天堂の元社長であり、ニンテンドーダイレクトで「直接」新情報を届ける、笑顔が似合う紳士だった。
その笑顔はどこから来るのだろうか、そもそも岩田さんがどんな方か知りたくて、この本を購入。

本を読み進めていると、その文体の柔らかさからも、岩田さんの優しさが伝わってくる。
自分の考えを述べられるときは、「これは私の考えなんですが」と前置きされる。
宮本さんや糸井さんの考え方を語られる際にも、「こう見られるけれど、実はこういうところがあって」と、人の深いところまでしっかり観察して、良い点を評価されている。

読んでいて、納得と共感の嵐でドッグイヤーだらけになってしまったが、特に気に入ったフレーズは、P82の「才能とは、「ご褒美を見つけられる能力」のこと」だ。

どんな辛いことがあっても続けられるモチベーションというのは、見返りがあってこそ。その見返りを他人や環境に求めるのではなく自分の中で割り切れる能力。それが「ご褒美」なのだ。
私にとってのご褒美とはなんだろうか。

自分も岩田さんみたいになれたらな、と感じたが、きっと岩田さんはそう思っていらっしゃらなくて、「自分なりに工夫してください、ただしアドバイスならいつでもしますよ。」多分、そう背中を押してくださるだろう。うん。そんな気がする。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2019年8月24日
読了日 : 2019年8月23日
本棚登録日 : 2019年8月2日

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