獄中記 (岩波現代文庫 社会 184)

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  • 岩波書店 (2009年4月16日発売)
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感想 : 62
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拘置所生活、国策捜査、外交官の世界、哲学、インテリジェンス。あらゆる事が詰まった一冊であり、佐藤優の執筆生活の原点が読み取れる。文中、何度も拘置所生活を続けても良いとの発言があるが、果たして人はこれ程までに強くなれるのだろうか。運動箱の監視の目。自らを動物園の熊と例える無力感。著者は、悪環境を前向きに捉え、自らの思想、知識を鍛える場と昇華した。うまくいかない時、この人の存在は、少なくとも自分にとっては大きな心の拠り所となるだろう。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2014年3月26日
読了日 : 2014年3月26日
本棚登録日 : 2014年3月26日

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