著者は正直な人だなと。フライデーのライターで、かつ被害者に直撃インタビューをしようとして父親や警察に怒られたりた、犯人の母親に説教しようとしたり。不快極まりない部分もあるが、発行部数稼ぎの週刊誌ライターという仕事のリアルなのだろう。一時風俗ライターをした事まで赤裸々に語る。
誤った記事の検証、自ら取材を深める事で繋がっていく原因考察。この辺は妄想、推測の域を出ない。しかし、事件が起こった時にあれやこれや結びつけて連想してしまうものだろうから、共感する部分が無いでもない。しかし、安っぽいミステリードラマという印象。そこに感情移入しての事件の正当化はあり得ない。
ところで、再犯も懸念された犯人は、出所後に病死しているらしい。少女の人生を奪った末路。世の中には、こうした人間がいるという事も読書を通じて、頭の片隅に。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2022年4月5日
- 読了日 : 2022年4月5日
- 本棚登録日 : 2022年4月5日
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