李香蘭私の半生 (新潮文庫 や 36-1)

  • 新潮社 (1990年12月1日発売)
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感想 : 19
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李香蘭を知らない世代だった。しかし、名前は聞いたことがあった。その人の人生を知りたいと思い、手に取った。満州を舞台にした日中の戦前からの世界観は、期待を裏切らない、興味深い時代である。本著には、男装の麗人で有名な川島芳子も登場するが、彼女たちの人生は極めてノスタルジックな、日本的な雰囲気を包含する。李香蘭と名付けられた山口淑子も然り、人生そのものがドラマ仕立てである事が、戦前生まれには多いのだろうか。その人生を、本の中で辿るのであるから、面白くないわけがないのだ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2019年6月1日
読了日 : 2019年6月1日
本棚登録日 : 2019年6月1日

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