天動説から地動説へ。錬金術、永久機関。進化論。生命の自然発生説。エーテルから暗黒エネルギーへ。科学の進歩発展はある時代まで常識としてまかり通っていた学説が新説に置き換えられるという転換の連続として捉えられることが多い。これを「どんでん返し」として、説明したのが本書。科学史でもあり、人類のパラダイムシフトに対する記録でもある。
変わってみると、それまでの考え方や習慣が原始的に見えるから人間とは勝手なものだ。至近では、「携帯電話がない時代の待ち合わせ」「飛行機で喫煙」「部活動での体罰」「リーゼントに短ラン」なんかも既に過去の遺物であり、原始的に見える。科学だけでなく、時代の移り変わりの中で、人類は幾つもの転換点を向かえ、これからもそれは続いていく。
本書は専門的な内容も多くて、とっつき難い部分もあるかも知れない。その分学びがあると前向きに、読み切る。以下はメモ書きだが、このような感じの内容だ。
ー ラザフォードとソディが発見した一連の元素の崩壊系列〈トリウム→ラジウム→ラドン→ポロニウム→〉
ー 陽子同士の電気的な反発力を抑え、陽子と中性子を核内でかたく結合させている核力の理論が湯川秀樹によって提唱されるのは1935年
ー 原子番号93以上は人工的に合成された放射性元素
ー 光のスペクトル分析により、太陽の中に水素がある事を発見。ヘリウムの発見も太陽光を通じて
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- 感想投稿日 : 2024年4月28日
- 読了日 : 2024年4月28日
- 本棚登録日 : 2024年4月28日
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