「ドイツ帝国」が世界を破滅させる 日本人への警告 (文春新書)

  • 文藝春秋 (2015年5月20日発売)
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ちょっとトリッキーに喋り過ぎて、暴論ぶちまけた感がある。寡頭金融支配層が世の中を都合良く動かしている現状を打破するには、輪転機を回すこと。つまり、国家の負債先は金持ちであり、血税が金持ちに回るメカニズムが出来上がっている。それを直すには、政府債務のデフォルトなのだろうか。

金持ちが世の中を支配する構図は、我々誰しもが気付いている。いや、我々が金に支配されていて、その金が自動的に与えられる階級が存在するという事実がある、と言うべきか。お金の暴走を防ぐために、一応の法律が設けられてはいる。そのため、我々は、完全にお金の奴隷になるわけではない。お金があっても、今すぐ人を立ち退かせたり、その人の妻を奪う事は許されない。あくまでも、法律上は。

しかし、この限界を超える方法がある。政治に介入し、法律を変えたり、軍事介入、国家間バランスの操作…。民間の生きやすさの指標は、人口統計しかないのか?ドイツという国を通じ、考えさせられる一冊である。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2016年1月24日
読了日 : 2016年1月24日
本棚登録日 : 2016年1月24日

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