一生モノの物理学 文系でもわかるビジネスに効く教養 (単行本)

  • 祥伝社 (2022年3月1日発売)
3.44
  • (4)
  • (14)
  • (20)
  • (2)
  • (1)
本棚登録 : 359
感想 : 15
3

読書を通じて新たな知識が得られる事が、純粋に楽しい。しかし、学生時代に受験で使わないからと物理を勉強もせず浅い知識のままになってしまい、公開している人も多いだろう。世の中の仕組みや構造をもっと理解すれば楽しいだろうに。

本著は具体的なテーマに沿って分かりやすく解説してくれるし、テーマに興味が無い、やはり分かりにくいという事であれば、飛ばして読んでも差し支えない。例えば、水晶体の話、内視鏡、X線、重粒子線によるガン治療、引力や気象など幅広い。解説の仕方も、イヤフォンの音質の差はなぜ生まれるのか、というように身近だ。ちなみに良い音質を求めるなら、高音域に適した軽い振動板と、低音に適した大きな振動板を両立させる事。ケーブルのノイズを減らすために電気抵抗が少ない銅の純度が高い事が条件だ。

こんな風にして一つや二つ発見があるし、物理を避けていた文系学生ならば、必ず学びがある。読んで損は無い一冊だと思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年9月17日
読了日 : 2022年9月17日
本棚登録日 : 2022年9月12日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする