会計が現在の形に至るまで、歴史的なキッカケを辿りながら解説する良書。専門用語などの無機質な学びではなく、その専門性に文脈を付与するような内容。何故、簿記が生まれたのかなど。
復習のため、流れを振り返る。
話はイタリアから始まる。物騒な世界、金持ちはボディガードを雇う費用を惜しむ。金品を持ち歩かなければ良いじゃん。為替手形を持ち歩こう。目をつけたのは、バンク。イタリア語のバンコで机の意。為替手形の取引手数料で稼ぐ。メディチ銀行が次々と支店を増やす。手数料レートを統一して情報管理したい。こうして簿記が発展。
イタリアが簿記と銀行を生み、オランダは株式会社と証券取引所を。フランスは、ディスクロージャーのインパクト、誰もが納得する税制は難しいという教訓を。本著は、前述のイタリア以降の歴史についても分かりやすく説明し、ページが進む。
基礎的な理解や歴史の勉強としても、会計へのアレルギー払拭にも有効な良著。
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- 感想投稿日 : 2023年5月13日
- 読了日 : 2023年5月13日
- 本棚登録日 : 2023年5月12日
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