世間に流布する栄養に関する通説を図解しながらわかりやすく検証、解説。栄養疫学に対して一般人が陥りやすい誤解の構図についても、説明を試みる。難しい内容ではなくて、朝食をとらないと本当に太るのかとか、ワインは健康をもたらすかなど、民間目線で、わかりやすい。
トランス脂肪酸や飽和脂肪酸の問題、ビールじゃなくても、アルコール自体が尿酸の体内生成に影響する事などはよく知られた話かと思う。
ただ、この本で初めて勉強になった事も多い。ライトな所では、朝飯を抜くとなぜ太る?やはり、当然ながら朝飯を抜けば、その分の摂取カロリーは下がる。ならば太るのは、その反動による間食が原因だろう、と考えていたが、寧ろ、朝飯を抜く層の怠惰傾向によるもの。それと衝撃的だったのは塩分と高血圧の話。年齢を重ねるほどに血圧が上がるのは、若い頃からの塩分の蓄積だと。
本著は、栄養(摂取)メインだが、もう一歩踏み込んで運動(消費)の影響ついても知りたくなった。
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- 感想投稿日 : 2022年2月11日
- 読了日 : 2022年2月11日
- 本棚登録日 : 2022年2月11日
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