アメリカが先導する軍司令部のキナ臭い縄張り争いに様々な人びとが巻き込まれる。尊厳を軽視する権力者の横暴は、事件を混迷させて世間を震撼と憤怒へと陥らせる。松本清張の真相究明は未決のまま筆致に思いの丈を残す。私たちはここから日本近代史の一端を知り思索しようではないか。決して華やかなりし復興日本で語るなかれ。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2023年7月5日
- 読了日 : 2023年7月5日
- 本棚登録日 : 2023年7月5日
みんなの感想をみる