読売新聞の記者の鈴木美潮さんが一気に読んでしまった、とコラムで紹介されていたので、読むことにした。
1930年代に日本が台湾を統治していた時代を生きるミーチャとその姪にあたる50代のリーリーが主人公。
過去と現代を行き来しながら物語が進んでいく。
ミーチャの日常の描写を通して、当時の生活が興味深い。
統治時代の知識がほとんどなかったので、理解しにくい部分が多くあった。
また主人公のミーチャは精神疾患を患ってしまうため、現実との描写の違いが混同してしまう場面も。
最後の参考文献の多さを見ると作者がこの小説を書きあげるためにどれだけの調査に時間をかけ、真剣に取り組んでいたかがよく分かる。
上下巻で長いし、重いテーマだったので、読むのは大変だったけど「読んでよかった」と思える作品です。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
現代日本小説
- 感想投稿日 : 2009年4月1日
- 読了日 : 2012年11月19日
- 本棚登録日 : 2009年4月1日
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