どんどん引き込まれていく。女性の心の中をここまで書けるのはすごい。
夫と妻と夫の愛人が初めて三人で会って話し合いをする場面。夫婦は同じ家から一緒に待ち合わせ場所に行き、愛人はひとりではその場所に行きにくくなり、なんとか男と一緒に妻と対面するように仕向ける。
愛人、したたかだな。でも、これいつか使える。
冷たい印象をもたれ、しだいに心が壊れて行き、非常識な行動をとる妻の名前が桃子というかわいらしい、ほんわかしたイメージなのもまたいい。
話の展開もすっかり著者の思惑通りにはまってしまい、満足した一冊でした。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
現代日本小説
- 感想投稿日 : 2014年4月17日
- 読了日 : 2014年4月17日
- 本棚登録日 : 2014年4月17日
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