こじれにこじれる日韓関係。その原因やら遠因やらはネット上にも情報が溢れているが、やはりここは書物で確認しておきたい。その上、本書の著者は朝日新聞の論説委員であり、いわゆる右寄りのメディアの人よりも、この問題については客観的な見方をしているのではないか、という気がする。
というわけで読んでみたが、この著者にしても、韓国の最近の政権のやることは理解が難しいということが分かった。もちろん、日本側との考え方の違いや、細かなすれ違いや、日韓の首脳どうしの相性の良し悪しもあるのだろうが、日本に対しては何をしても許されるという韓国の基本的な考え方が改まらない限り、親密な日韓関係はもう来ないような気がしてしまう。
いずれにせよ、本書の執筆・出版後にも、日本が輸出手続きにおけるホワイト国扱いの取りやめを行ったり、韓国が同様の措置を採ろうとしたりしているわけだが、こういう状態になっている背景を概観するために、タイムリーな出版だったと思われる。
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- 感想投稿日 : 2019年8月15日
- 読了日 : 2019年8月15日
- 本棚登録日 : 2019年8月15日
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