以前、本屋で見かけたとき、興味は湧いたが手に取ることができなかったが、いつの間にかキンドル化されていたので読んでみた。
正直言って、重い内容だった。著者は、「周囲の理解」を呼びかけているようだが、本書で著者自身の経験を読むと、犯罪被害者にとっての葛藤の中では周囲の理解も中々本人には届かず、それでも長い期間にわたって周囲が理解し続けるというのは、大変なことで、恐ろしいことのようにも思われる。実際、元カレの「しんちゃん」は頑張った方だと思うが、その気持ちが著者に届くには、長い年月が必要だったらしい。
また、著者の元夫という人も、あまり著者のことを理解はしてくれなったようだが、短い結婚生活の末に離婚を受け入れざるをえなかったという意味では、気の毒だ。
もちろん、被害者本人が一番つらいということは分かるのだが、周囲が次々に不幸になっていくのは悲しい。このような犯罪被害が起きないこと、起きてしまった場合のケアの仕組みが整備されることを祈りたい。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2013年11月27日
- 読了日 : 2013年11月27日
- 本棚登録日 : 2013年11月27日
みんなの感想をみる