こないだ京都の本屋で、念入りにうろうろしていたときに見かけて、(たしかこのマンガはうちにあったような…)と思い、帰ってきてたしかめたら、やはりこのマンガだった。
いつ頃買ったのか記憶がはっきりしなかったが、過去ログを検索したところ、私はこのマンガを2008年に古本屋で求めたらしい。どんな話やったっけ~と思いながら、だいぶ黄ばんだマンガを読みなおす。
表題作は、ある日突然に世界中が一転し「男が女に」「女が男に」なってしまった世界を描いている。そういえば、そんなマンガだった。案外すんなり慣れたという人もいれば、ショックで失踪した人もいる。せっかく手術して性別を変えたのに、またそれが戻ってしまって、こんなことなら待っていればよかったという人もいる。
とりあえずこのマンガの設定では、"身体"が一転してしまうのだが、「ちんちんがなくなって、ささやかなおっぱいが」という主人公の司くんをはじめ、身体の変わった人たちが、たとえば制服はかつてのまま着ていたりして、その制服がなんというか「女の着ぐるみ」もしくは「男の着ぐるみ」のようにも見えるのだった。
表題作のほかに収録された数篇は、じーっと読んでいると、あーそういうことかぁと気づくところがあって、この人のほかのマンガも読んでみたくなった。
とりあえず図書館の蔵書検索をしてみると、あいにくマンガの所蔵はないようだが、この「ぼくは、おんなのこ」も小説で(?)入っているらしきSF集『変身願望~メタモルフォーゼ』と、うちにもある『あのひととここだけのおしゃべり』がヒットした。志村貴子さんが何を語っていたか、まったくおぼえがないので、また読みなおしてみよう。
(10/12了)
- 感想投稿日 : 2012年10月23日
- 読了日 : 2012年10月12日
- 本棚登録日 : 2012年10月12日
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