ルビンの壺が割れた(新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (2020年2月1日発売)
3.28
  • (33)
  • (107)
  • (136)
  • (36)
  • (22)
本棚登録 : 961
感想 : 125
4

本の内容は、ずっとフェイスブックのメッセージのやり取りが続いていく。

読み出したときは、元婚約者に捨てられた男性が数十年後にやっとその相手を見つけて、その理由を聞き出すだけの内容かと思っていたが、まさかこんなオチが待っていたとは思わなかった。

この水谷という男は、メッセージを送った当初は控えめで、ただ真実を知りたいだけだけなんですーって感じだったのに、美帆子が頑なに意見を曲げず、反論してきだしてから、文章は優しいのに、段々と攻撃的な雰囲気が感じられてきて、読みながらドキドキした。

優子のことを殺害したから捕まったのかと思ってたらまさかの、、、汗
そりゃ、逃げるなって思った。
もしあのまま結婚してたら、美帆子も危なかったと思う。

ただ、最後の美帆子からのメッセージのあの最後の一文はなぜかものすごくゾッとした。

結局は2人ともおかしな人間だった気がする。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年7月28日
読了日 : 2022年7月28日
本棚登録日 : 2022年7月14日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする