☆3.5
祖母譲りの類い稀なる美貌を受け継ぎ蝶よ花よと甘やかされて育ったイギリス人のフランセスカは、一人親である母親が事故で借金を抱えたまま亡くなり一夜にしてこれまでの恵まれた生活やお金を失ってしまう。
映画に出演するためなけなしのお金でアメリカに降り立つも持ち前の癇癪を起こして飛び出してしまい途方に暮れているところをアメリカ人のプロゴルファー・ダリーの車に拾われる。
育てられ方が悪かったにしてもヒロインが自分の美貌を鼻にかけ自分中心に世界が回っており、悪いことはなんでも他人のせいにしてしまうお姫様体質の我儘娘的性格がなかなか強烈すぎて読むのが苦痛な人がいるのは頷ける。
それでも上巻の最後の方からのフランセスカは可哀想ではあったし、ヒーローも相応にひどい男なのにこっちの方が自覚も反省もないのがひどい気がする。
下巻はもはやアメリカ万歳くらいのアメリカンドリーム感を感じる展開だったが評判よりずっと楽しめたかな。
これは『レディ・エマの微笑み』も読まないとだし『あの丘の向こうに』も関連本だから本作を先に読んで良かった!(笑)
Fancy Pants 1989
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
海外ロマンス
- 感想投稿日 : 2021年9月15日
- 読了日 : 2021年9月15日
- 本棚登録日 : 2021年9月15日
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