ナイジェリアからアメリカに渡り遠い親戚と暮らし始めた女性、アメリカへ難民ビザ取得に来た女性、長く暮らすアメリカからイギリスを訪れた女性などが主人公の短編集。日本帰省中、電車の中で読んだのですが、読みながら意識がナイジェリアやアメリカに飛びました。まるで自分がそこにいるような錯覚になり、苦しさや悲しみが押し寄せて来て泣きそうになった。電車の中でここまで本の中に入り込んだのは久しぶりな気がします。
私は20年近く前に日本からアメリカに移住しました。日本は先進国だからアメリカに行った時もそれほどカルチャーショックは無かったものの、この本でアメリカに来たナイジェリア人が感じたことの描写は十分想像出来るし共感も出来る。外国人目線で描かれた小説が好きなのは、自分もアメリカで外国人として生きているからかな。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
翻訳もの
- 感想投稿日 : 2018年7月6日
- 読了日 : 2018年7月6日
- 本棚登録日 : 2018年7月5日
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