ヴぁんぷ!III (電撃文庫 な 9-14)

著者 :
  • メディアワークス (2005年8月10日発売)
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図書館で借りました

1~3まとめてレビュー。

 吸血鬼物。コメディ&シリアス。
 主人公の子爵。(っていうか語り部?)吸血鬼なのに、太陽浴びないと死にそうになります。
 舞台はとある島。時系列はおそらく、現代。テレビレポーターがこんな島の祭りにまで登場し、インターネットのオンラインゲームが普及して、子爵の趣味はネットサーフィン(なんだかな)。
 特殊な島で、老人たちは吸血鬼の存在を受け入れて、夜の支配者である子爵に敬意を持ってます。子爵を慕って吸血鬼たち(以外の化け物も多々棲んでるようだが)もこの島に多い。
 ここで繰り広げられる、復讐、逆恨み、恋愛、策謀等々のはちゃめちゃ劇。
 島の昼の支配者はダンピール(人間と吸血鬼のハーフ)。彼の両親は仲が良すぎて、子供をほったらかして二人の世界~を繰り広げ、結果息子が捻じ曲がったらしい。(子爵談)。小物と評され、当人も理解している割に、非常に上手く立ち回り、かなりの策略家。彼は軍師・策略家として、ぴか一。
 最強の吸血鬼、レリック。(子爵の養子)。
 レリックを愛する人間のヒルダ。
 吸血鬼の常識を完全に無視した子爵。

 でも、この島の中で、最強なのは、多分。
 ヒルダの兄ミヒャエル。人間なのに、打たれ強い。精神的に、肉体的に、およそ最強。きわめつけが、お日様の笑顔。瑣末を気にしない、大らかさ。
 レリックの妹、フェレットを熱愛し、むげにされてもめげず、化け物たちからもその大らかさから「大事な友達」認定され。島の中でたぶん、一番愛されている子。

 どたばた劇です。 

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: SF・ファンタジー
感想投稿日 : 2011年5月29日
読了日 : 2011年5月29日
本棚登録日 : 2011年5月29日

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