<作品紹介>
芹沢鴨の愛人お梅、平山五郎の恋人吉栄、新選組の屯所、八木・前川両家の女房たちは、それぞれの立場から、新選組内部で深まる対立と陰諜を感じ取っていた。愛する土方のため、芹沢暗殺の企みに乗った糸里の最後の決意とは?息を飲むクライマックスと感動のラスト。巻末に著者と輪違屋当主の対談を収録。
<感想>
初めは「糸里」という作品名ほど、おいとがそこまで前面には前面には出てきていない気がしたが、終盤になり、「なるほど」と。
新撰組を女性目線で描くことにより、歴史小説というより現実の生身の新撰組が見えてきて、他にはない新撰組作品だなと実感。
また、芹沢鴨と近藤勇が実は気心知れた仲であったとは、浅田次郎独特の視点だろう。
非常に興味深く面白い作品であったが「壬生義士伝」の感動が大きすぎて、どうしても比較してしまことから、評価は★★★★です。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
幕末
- 感想投稿日 : 2012年2月2日
- 読了日 : 2012年2月2日
- 本棚登録日 : 2011年12月9日
みんなの感想をみる