ニルスのふしぎな旅〈1〉[全訳版] (偕成社文庫)

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感想 : 27
5

0618読了。

1970年代のアニメをAmazonprimevideoで見てて、途中で最後まで見られなくなってしまって…
どうしても結末が気になって原作を読むことに。

もともとノルウェーの子どもに地理・風土を学ばせるための副教材としての役割があったり、
主人公ニルスと仲間のモルテンが紙幣に描かれていたりなど、現地では大変有名だそうで。

アニメのニルスは始めちっともいい子じゃなくて憎たらしく嫌いだったし、
意地悪でいたずら好きのニルスがいい子になったのか?まわりが叱らないだけなのか?すごくモヤモヤしたけど

原作のニルスはさっぱりしていて、
トムテに小さくさせられリスのような大きさになってからの生活を楽しみ、
こんなに楽しいことは今までになかったと評価したり、
ある出来事を自分で消化して後悔をやめ、自分なりの結論を導いたり
私は原作のニルスがよっぽど好きだなと思った。

モルテンが最初からずっとニルスに優しかったり、
ニルスがみんなに「親指くん」と呼ばれていたり、
キツネのレックスの本当の名前は〈ずる〉だったり、
原作ならではの楽しみもあってそれもお気に入り。

国土の地方の土壌・気候・またその地方の偉人が出てきたり、城や名所を中継したりと
ノルウェーの中がよく分かるようになっていて本当に楽しい。

全4巻。(2)も楽しみー!

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 絵本・児童書
感想投稿日 : 2020年6月18日
読了日 : 2020年6月18日
本棚登録日 : 2020年6月18日

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