昭和二十年夏、女たちの戦争 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA (2012年7月25日発売)
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感想 : 14

 ザッピング回避の備忘記録。

 まず、本書のスタイルの如き極少数の(特異な)例をもって、事象を一般化する愚は避けたい。

 赤木春恵(終戦時21歳)は慰問劇団の舞台女優として満州各地へ。終戦時はハルピン在。ちなみにあの松竹新喜劇の藤山寛美も同地におり、戦後は共に、進駐していたソ連兵慰問のためインターナショナルを詠唱していた。

 吉武輝子は終戦時14歳。青山墓地での米兵の蛮行。

 緒方貞子は終戦時には軽井沢在。外国人の強制疎開地で、語学力を錆びつかせないための親の配慮。見事。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ノンフィクション
感想投稿日 : 2016年12月16日
読了日 : 2016年12月16日
本棚登録日 : 2016年12月16日

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