中・ロ国境4000キロ (角川選書 351)

著者 :
  • KADOKAWA/角川学芸出版 (2003年3月8日発売)
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感想 : 2

2007年刊。中露国境紛争を現場報告を混ぜて明らかに。著者は北大スラブ研究C助教授。中露の地理的情報が細かすぎて難しい。日本の領土問題の参考になる中露国境画定の共同利用方式(メンケセリ方式)も実は一筋縄ではいかない。中国の領土への執着は19C以降続いた帝国主義的侵略行動への反駁・領土回復意識にあり、払拭困難。また中ロ国境紛争はソ連の満州侵入・帝国主義的膨張に由来し、中国の反発は収束しない。それが人民解放軍が周到に準備したダマンスキー島(珍宝島)事件に帰着(69年)。なお、中ロの真の問題は沿海州の帰属か。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ノンフィクション
感想投稿日 : 2017年1月19日
読了日 : 2017年1月19日
本棚登録日 : 2017年1月19日

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