前巻で恋愛譚に一応の決着がついたことから考えると、天才的な才能を有していない空太が、どのように目標・夢に向かい、工夫を凝らすか。それが最後のテーマになっていくよう。
諦念では夢はかなわない。必要なのは、努力、妥協、そして終わることのない不屈の精神力なのだろう(七転び八起きという言葉が雄弁に語る)。
正直、本巻では、高い目標設定と、それに向けた努力を言うばかりで、実行が伴わず、腑には落ちなかった。とはいえ、上手い語り口が、さらには竜之介の立ち位置は絶妙で、読ませるなぁとは感じる。
さぁ、ラストである。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2017年1月24日
- 読了日 : 2015年12月3日
- 本棚登録日 : 2017年1月23日
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